気胸とは
肺がパンクしてしぼんでしまった状態です。
咳・くしゃみ・筋トレの息こらえなどで発症する場合もあります。
肺は肋骨の鎧で構成される胸郭というスペース(胸腔)の中で膨らんでいますが、気胸で肺がパンクすると肺がしぼみ空気が胸腔内に漏れます。多くの場合はパンクした場所はカサブタができて塞がり、漏れた空気は吸収され治ります。しかし、パンクした穴が大きかったりすると胸郭の中にパンクして漏れた空気が占拠してしまうと肺が膨らむスペースが無くなってしまいます。ひどい場合には心停止を引き起こす緊張性気胸に発展する場合もあります。
よく医療ドラマではボールペンなどで胸を刺して救命するシーンがありますが、それはこの緊張性気胸ですね。
胸が痛いと感じたら我慢せずご相談ください。
気胸の症状
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胸痛
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息が吸えない
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息切れ
気胸の診断
レントゲンや胸部CTなどの画像検査ですぐわかります。
原因がない特発性の場合も多いですが、肺がんや肺気腫(タバコ病)などの病気かくれていないかチェックします。
気胸の種類
特発性自然気胸
統計学的には若年の痩せ型男性に多いと言われています。
肺の一部で脆弱な部分(ブラ)に何らかの原因で穴があき肺がパンクします。
続発性自然気胸
肺気腫(タバコ病)や肺がんのように、何か肺の病気がある場合
外傷性気胸
交通事故や転んで生じる外傷性気胸
月経随伴性気胸(げっけいずいはんせいききょう)
これは生理(月経)の前後に発症する気胸です。子宮内膜症が横隔膜や肺に転移して生じます。