睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群

寝ている間に呼吸が止まってしまい、日中の異常な眠気を生じる病気です。
2003年に起きた山陽新幹線の運転士による居眠り運転や2012年のバスツアーの大事故をきっかけに世の中に知られる様になった病気でもあります。
重大な交通事故以外にも、勉強の成績低下や業績不振、高血圧や狭心症・糖尿病の合併リスク、うつ病などの精神疾患の合併など様々な病気との関連が報告されています。
未治療の中等~重症の睡眠時無呼吸症候群では8年後の生存率は約6割というデータもあります。CPAP治療を正しく行うことで平均と同程度に抑えられることが分かっています。

「いびき」や「日中の眠気」以外にも「成績低下」や「朝起きれない」などの症状がある方はご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群の
セルフチェック

上記の症状があるかたはぜひセルフチェックをしてみてください。
セルフチェックで合計11点以上の場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと判断されます。

1. すわって読書をしているとき 2. テレビを見ているとき 3. 人の大勢いる場所 (例えば会議中や劇場など)で座っているとき 4. 他の人の運転する車に、 休憩なしで1時間以上乗っているとき 5. 午後に、 横になって休憩をとっている 6. 座って人と話しているとき 7. 飲酒をせずに昼食後、 静かに座っているとき 8. 自分で車を運転中に、渋滞や信号で数分間、止まっているとき 合計点: 5点未満 日中の眠気少ない 5~10点 日中の軽度の眠気あり 11点以上 日中の強い眠気あり

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群は中枢性と閉塞性の2つに分類されますが、ほとんどは閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。口から気管支の通り道が塞っている状態で

  • 肥満

  • 首が短い

イメージとしては太っている方に多いですが、痩せている方にも生じることがあります。

  • 小顔・顎が小さい

  • 常習的なアルコール飲酒

  • 口に対して舌が大きい

  • 扁桃腺が大きい

睡眠時無呼吸症候群の診断

当院で可能な検査

自宅でご自身で簡単に検査できる簡易検査(アプノモニター)を手配いたします。
自宅での簡易検査を行った結果を解析して当院で結果説明いたします。
状態に応じて精密な検査が必要な患者様も存在します。
その場合は近隣の医療機関へご紹介し1泊入院での精密検査をおすすめいたします。
その場合は当院より紹介させていただきます。

睡眠時無呼吸症候群の治療

ダイエット(痩せる)

肥満の方は何より体重を減らすことが重要です。
痩せることで血圧や糖尿病の予防にも繋がります。
一人で痩せれない、長続きしないなどありましたらご相談ください。一緒にがんばりましょう。

CPAP療法

CPAP機械と繋がったマスクを就寝時に装着し、寝ていただきます。寝ている間に狭くなった気道に圧力をかけて気道を確保します。
最初は違和感があることもありますが、設定やマスクのフィッティングを行うことで徐々に慣れていく方がほとんどです。
CPAP療法は正しく使うことで予後の改善に結びつきます。
「4時間以上、使用日数70%以上」を目標に一緒に頑張りましょう。

マウスピース

マウスピースマウスピースを装着することで顎の位置を調整し気道を確保し無呼吸を防止する方法です。
軽症の睡眠時無呼吸症候群には一定数効果が期待できますが重症では効果が見込めない可能性が高いため重症のかたにはおすすめをしません。
作成をする場合には対応をしてくださる歯科をご紹介いたします。

外科治療

喉の奥が扁桃腫大やアデノイドで物理的に狭くなっている場合には、手術による治療を検討します。

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