呼吸不全とは
簡単に言うと酸素が足りていない酸欠の状態です。
人間の肺は血液中に酸素を取り入れ二酸化炭素を取り出す仕事をしています。
肺が障害されると①酸素が入ってこない、②体から二酸化炭素が出て行かない状態になります。
①の状態を1型呼吸不全、①の状態に②が合わさると2型呼吸不全と呼びます。
呼吸不全の原因
肺の障害には、たばこ病(慢性閉塞性肺疾患COPD)、間質性肺炎、慢性気管支炎、フレイル(加齢に伴う筋肉の衰え)、肺結核後遺症、重度の側弯症など様々あります。
呼吸不全の治療
それぞれの原因疾患の治療を行うことで改善する事もあれば、改善しない場合もあります。
1型呼吸不全の場合は酸素吸入が必要になります。
在宅でも酸素導入をすることができます。
まちなかで鼻から酸素を鼻にチューブを付けてボンベを引いて歩いている方を見たことはありませんでしょうか?(図:準備中)
2型呼吸不全の場合は主に呼吸のちからが弱い状態や肺が固くなって肺活量が少なくなっている状態であり、機械の力を借りる必要があります。NIPPV-非侵襲的陽圧呼吸(マスク型の人工呼吸器)を使い対応します。(図:準備中)
呼吸不全は予防も大事!
当院でも在宅酸素療法、NIPPV-非侵襲的陽圧呼吸の取り扱いは可能です。
しかし、こういった機器のお世話にならないよう予防していく事も重要な対応です。
喫煙による呼吸不全は禁煙により回避できますので、禁煙はおすすめいたします。禁煙外来でも対応できますのでご相談ください。
また、肺線維症などの間質性肺炎の場合も抗線維化薬の内服など対応できることがあります。特徴的な症状である息切れや長引く咳などの症状がある場合は早めにご相談ください。