痰がでる、血痰がでる
普段より痰が多い、以前に比べて痰が増えたと心配になり来院される患者さんもいらっしゃいます。
痰とは肺や気道の表面に粘液を分泌する細胞の分泌物です。
咳のしすぎやアレルギーによる炎症によって生じる痰や菌やウィルスによる痰など白・黄色・緑など色も様々です。
多くは風邪のあとの咳によって生じる痰であることが多く、対症療法のみで良くなる場合が多いですが、血痰が出ている場合など重篤な病気が隠れていることもありますので、痰に血が混ざる、発熱している、呼吸が苦しい、胸が痛いなどの症状がある場合は緊急性がある可能性がありますので早めに受診をしてください。
痰がでる、血痰がでる原因
痰が増える原因としてはウィルスなどによる感染症、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患・たばこ病などが考えられますが、鼻水が喉に垂れ込んでいる場合(後鼻漏)や嚥下機能の低下による誤嚥の場合など肺の病気以外が原因のこともあります。
特に血痰は、結核や肺がんなど重大な病気が隠れている場合がありますので、注意が必要です。
痰がでる、血痰がでる時の
診断・治療
多くは風邪のあとの咳によって生じる痰であることが多く、対症療法のみで良くなる場合が多いですが状況をみながら胸部レントゲン検査、胸部CT検査などを行い深刻な病気の否定が必要になる場合もあります。ともに当院で即日検査が可能です。
なお、喫煙中の方は慢性的に気道の炎症を起こしており痰が普段から絡んでしまいます。喫煙は肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患・たばこ病)の原因となるため禁煙外来の受診をおすすめいたします。
気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患・たばこ病)による気道の炎症に伴う場合、適切な吸入治療を行うことで症状が改善してきます。適切な検査を受け治療を継続していきましょう。