胸が痛い、背中が痛い
怖い病気が隠れていないか?
胸が痛い、背中が痛いという症状は患者さんだけではなく我々医者にとっても「ドキッと」したり「心配」になる症状です。
胸が痛い、背中が痛いという症状は救急外来の本にはレッドフラッグと呼ばれる緊急性のある症状として取り上げられており、急性心筋梗塞・胸部大動脈解離・がんの転移・気胸・消化管出血・脊椎骨折・神経疾患などを考える必要があります。
当院では当日にすぐに精密検査の一つであるCT撮像を行うことができます。もし、そのような病気が疑われる場合にはすぐ対応できる病院をご紹介いたします。
胸が痛い、背中が痛い時
の診断
症状が出る時期や強さや痛みの性状を確認し、疑わしい病気を想定し検査を行います。
胸部レントゲン・心電図・血液検査・胸部CT検査を行います。
これらは救急外来で行われる検査ですが当院でもこのような検査をすぐ行うことができます。命に関わる怖い病気が隠れていないことがわかり他の疾患であったときも除外することで患者さんが安心されるケースはとても多いです。
胸が痛い、背中が痛い原因
怖い病気でない場合
病気として多いのは
- 筋肉・骨・軟骨の痛み
- 帯状疱疹
皮膚に症状がない時期から出る場合もあります。
年を取ったり、免疫が落ちたりすると出る場合が多いです。
帯状疱疹後の疼痛(ピリピリ・じんじんする)は睡眠障害やストレスにつながりQOL(生活の質)が低下する場合も少なく有りません。
予防には予防接種がとても有効的です。50歳以上の人は、帯状疱疹の予防接種を受けることができます。ご気軽にご相談ください。
逆流性食道炎
ストレスや食道裂孔ヘルニアなどによって生じる場合があります。必要に応じて内視鏡の検査をご提案します。
肋間神経痛
肋骨のあいだに通っている神経が圧迫されたり敏感になることで症状が出ることがあります。
ストレス
仕事のストレスや生理などによって生じる場合もあります。
などがあります。